Motoka Watanabe / interview with Exhibition miraiten #10 Artists


Q1. 普段はどのようなお仕事をされていますか。

作家活動をしながら、雑誌やCDジャケットの小道具などをデザインしてつくっています。

Q2. あなたにとっての「郷土」とはどのようなものですか。

北海道のことを指します。自分の力では変えることができない存在であり、出発点ですね。

Q3. 旅へ行くとしたらどこへ行きたいですか。

月か地底の王国へ行ってみたいですね。あと、夢の中に出てくる世界と自由に行き来することができたら良いなと思います。小さい頃は穴を掘ったり、マンホールに潜ったりして遊んでいて、昔から地底の王国に行けるんじゃないかなぁと期待していました。今は、現実からただ逃げたいだけなのかもしれないですけどね…希望ですね(笑)。

Q4. 作品を通して伝えたいことはありますか。

僕は、作品自体に一個の人格があると思っています。僕から生まれた一つの人格なので、作品と鑑賞者の間でコミュニケーションが生まれたら良いなぁと思っています。ですから、作品が僕を離れて一人歩きして、人とコミュニケーションがとれるような作品をつくりたいと思っています。
彫刻や立体というものは、3Dなので絵画などの他のメディアと比べると、人間に近いと思うんです。そこから更にもう一歩踏み出して、モノから人にアプローチする方向が最近面白いと思っています。モノが人に働きかけて、その人もモノが反応するために行動する。今回出品した作品は、センサーで人をとらえると動くようになっています。作品に「動く」というツールを与えることによって人との間に新しいコミュニケーションが生まれる。そうやって、人と接していけるような作品を生み出したいなぁと思って最近精力的にやっています。まあ、動かなくても表現できることはたくさんあるので、あまりこだわっているというわけではないのですが、たまたま最近の作品は動く傾向にあるという感じですね。

Q5. 動物をモチーフにつくっている作品も多いと思うのですが、何か意識されていることがあるのでしょうか。

人間は人以外のモノや動物に対して感情移入することができる能力があると思うんです。対象に人の人格を見出す能力が人間にはあって、そこが顕著に出るのが動物なのかなぁと思っています。みんな動物園が好きだし。コミュニケーションを誘発するということも含めて動物をモチーフにすることが多いですね。
最後に、日々の中でいろいろなモノに出会って、人と人との関係だけではなく、「モノと自分」や「動物と自分」、「自然と自分」という関係の中に、アニミズムではないけれど、人格というか精霊的な、自分以外の存在を見出して、時には優しく、時には厳しく能動的に接したりしていくと日々が豊かに楽しくなってくるのかなぁと思います。

 

表紙(作品抜粋)
《guruguru》 2010 mixed-media




上から
《dreamre》 2010 mixed-media

《ふわふわふわふわする》 2010 mixed-media

《Alios Casper Tree》 2010 mixed-media

 

インタヴュアー 片山実季 / Interviewer Miki Katayama


渡辺元佳/Motoka Watanabe

www.wmwmwmw.com

近年は眠りに入る寸前のモウロウとした瞬間に脳裏に浮かんでくる妙にリアル
なイメージや感覚を日常にある素材や機構を使い表現している。
趣味は水タバコとハンモック。

1981       北海道伊達市に生まれる。
2006       武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒業

[個展]
2006       「monkey move」/Levi's arcuate/東京
2007       「The Rail Jam…」/reed space tokyo/東京

[グループ展]
2003-5     「011展」/東京
2003-10    「サッポロ未来展」/札幌時計台ギャラリー/北海道
2007-9    「多摩川アートライン」/東京
2010       「iwaki art トリエンナーレ」/福島

[公募・その他]
2004     「たけしの誰でもピカソ 出演」/テレビ東京
2004      「東京経営者協会ビル申年正月ディスプレイ」/東京
2007      「UNIQLO X'mas event」/東京
2010      「慶応義塾大学"ケイタイ未来コンテスト"トロフィー制作」/東京

[公共彫刻]
2007      「ぽたん」/東急多摩川線 下丸子駅ホームに彫刻作品設置/東京
2009      「ぽたん」/南矢口児童公園 改修に伴い彫刻作品設置/東京