Q1. 普段はどのようなお仕事をされていますか。
展示会や各種イベントの電気設備、電気工事などの仕事をしています。
Q2. あなたにとっての「郷土」とはどのようなものですか。
布団みたいな存在ですね。いつも変わらず、優しく暖かく、無言で包み込んでくれるような。一度入ると出がたい、冬の布団のような存在です。こう思うのは、北海道で生まれ育ったからこそかもしれません。
Q3. 旅へ行くとしたらどこへ行きたいですか。
真っ白い鍾乳洞で覆い尽くされた空間がこの世界のどこかの地底にあるそうなんです。そこへ行ってみたいですね。そしてそこで踊ってみたいです。
Q4. 作品を通して伝えたいことはありますか。
単純に、体を動かしたり動かされたりすることの面白さや、コミュニケーション手段としてダンスが持つ可能性のほか、呼吸や鼓動や体温などの命の生の感覚を、自分なりの表現で伝えることができたらと思っています。
Q5. ダンスというのは、観賞側もその世界に入っていかないと中々理解/共感出来ないものだと思います。その感覚的なものについて、どう思われますか。
様々なタイプのダンスがあるので何とも一概には言えませんが、お客さんと演者の間に壁や大きな温度差があるうちは、本当の理解や共感はあり得ないと思います。そしてお客さんとの壁を取っ払い、同じ空間の中で、同じ時を共有しているという感覚を生み出すことができるかできないかは、単純につくり手側の技量次第。素晴らしい作品というのは、無意識のうちにお客さんをその世界に引き込む力を持っています。これはダンスだけでなく様々な表現においても言えることかもしれませんが、世界観を確立する上で、突き抜け感というか、一線越えてる感みたいなものはとても大切なことだと思います。
Q5. 普段の仕事がダンスへ与えている影響など、何か感じることはありますか。
照明を扱ったり、重いものを運んだり、指先を使ったりするという点や、空間全体を意識したりするという点においては、普段の仕事の影響をかなり受けているかもしれません。今の仕事をしていなかったら、また違う体、ダンスになっていたということは当然あり得ますね。 |