Q1. 普段は何をされていますか。
武蔵野美術大学大学院の油絵コースに在籍しています。
Q2. あなたにとっての「郷土」とはどのようなものですか。
離れてみて初めて分かるもの。今東京で一人暮らしをしているのですが、当たり前のものと思っていたがゆえに、離れてみて初めて意識するものだと感じています。
Q3. 旅へ行くとしたらどこへ行きたいですか。
ドイツに行ってみたいです。ドイツという国は、工業製品というか、ものづくりに対して、その道のプロ(ギルド)が集まり、専売特許というかたちでその技術を高めていきました。流行に流されない、しっかりとしたものづくりをしています。今も文化に対して国がお金を出していて、文化振興に力を入れているという印象があります。そういう国の在り方に魅力を感じているから、一度行ってみたいですね。
Q4. 作品を通して伝えたいことはありますか。
作品を見るというのは非日常的な行為だと思うのですが、その作品にどこか日常につながる部分を感じてもらえたらと思います。逆に、美術館で作品を見るということは、非日常を受け入れようとする姿勢だとも思います。その姿勢で物事を見るというか、美術館から出た後に、普段の生活なり日常を見つめ直してもらえる機会になればと思いますね。僕自身も普段生きている中で発見したことや考えたことを作品として制作しているので、そういう感覚を少しでも共有できたら良いなと思っています。
今回映像作品を提出しているのですが、この映像の中で僕がひたすら袋の中に雪を集めるというアクションが入っています。このアクションは北海道の人が行う雪かきに通ずるものがあると思います。普段見慣れたアクションを通した映像ですね。作品が流れる場所を意識して作品をつくりました。
Q5. 絵画の作品の中には山をモチーフにしていて、今回の映像では北海道の大地を扱っていますね。山や大地に魅かれるところがありますか。
そうですね、風景を用いて絵画を制作することが多いですね。今の若い人は庭や、自分だけの箱庭みたいなもの、自分だけが作られる空間みたいなものを絵にすることが多いと思います。僕は、普段は意識していないですけど、北海道で生まれ育って、広い地平線や、そこにある山や木や雲が自然に混じり合っている風景を見て育ったので、そういうものを違和感なく絵画に取り込んでいるところはあるのかなと思います。
今回の展覧会は、出品作家が多くて、全ての作品をじっくり見るというのは時間的にも体力的にも難しいと思います。でも、いつも以上に時間をかけて見てほしいというか、作品を消化してもらいたいなと思います。 |