Naohiro Kodama / interview with Exhibition miraiten #10 Artists


Q1. 普段はどのようなお仕事をされていますか。

植木屋をやっています。

Q2. あなたにとっての「郷土」とはどのようなものですか。

いつも意識している存在です。僕にとっての郷土は日高町を指すのですが、故郷の人に喜んでもらいたいというか、こういうことをしたら楽しんでくれるのではないかなど、そういうことを意識しながら舞台をつくっていて、常に意識しているものですね。

Q3. 旅へ行くとしたらどこへ行きたいですか。

日高管内を演奏旅行することが目標なんです。やはり、常に郷土を意識していますね。常に日高のことしか考えていないです(笑)。

Q4. 作品を通して伝えたいことはありますか。

簡単に言うと日本人の姿。僕の興味があるのは労働者の芸なんです。プロフェッショナルの人たちが築き上げた芸ではなくて、田んぼや山で汗をかいたり、大工をしたりしている庶民の芸事なんですね。

Q5. 時には舞ったり、バチや太鼓をつくる動画もアップされていますね。「見せる」ことを意識されていると思うのですが、いかがですか。

生活の中から生まれてくるものを作品にしています。改めて見せる必要はありませんが、山で仕事をしている姿など。僕が体現したいのは民俗芸能と呼ばれているもので、日本の風土や日常生活を土台としています。踊りを習った時に、先生に「そこは田んぼに足をつけた時みたいに、しっかり踏みしめて」と言われたことがあるのですが、それまで僕は田んぼに足をつけたことがなかったので、「何っ!?」と思いました。衝撃でした。でも、よく考えてみれば、その踊りは農村から生まれてきたような踊りだったんです。ですから、田んぼを踏みしめるということが理解出来なければ踊れないのでないかと思い、農業をやったり山で仕事をしたりしています。昔は和太鼓だけをやっていたのですが、民俗芸能は、そういった生活の中からでてくる表現だと思うので、そこを意識しています。演奏するだけでは表現できないことだと思って、太鼓のプロというより、農業をしながら、農業でできた体でパフォーマンスをしたいなと、労働者の体で舞台をつくりたいなと思って活動をしています。普段の生活を、お客さんに見てもらいたいというよりは、自分の中で意識をしているんですね。意識しないと流れてしまう。いつでも止められることなので、自分で記録をして、動画をアップしたりして、こういうふうに生きているということを宣言している感じなんですよね。

 

表紙
第10回サッポロ未来展での演奏風景
《大太鼓演奏》 2008
十和田町市コモ通り商店街おかめ市

 

インタヴュアー 片山実季 / Interviewer Miki Katayama


小玉 尚弘/Naohiro Kodama

Blog : 『旅する、太鼓打ち。』
http://blog.livedoor.jp/kodamahanao/
 
 大学在学時に和太鼓と出会う。2004年和太鼓集団鬼太鼓座に入座。台湾1周1,134kmを走り巡りながら、各地で演奏を行う2ヶ月間のライブツアーを皮切りに、国内外の舞台を経験する。2008年に団体での活動に限界を感じ退座。一時、舞台活動から離れる。その後、白老で行われる飛生芸術祭の出演依頼を切っ掛けに活動を再開し、民舞を学ぶため長野県へ移住。『民俗芸能は労 働者が耕した畑である。』という田楽の思想に出会い、原点に帰す為に農林業に従事した。現在、津軽三味線奏者 星野通映氏と共に、ふるさと日高を起点とする北海道巡業を展開している。

1981       北海道日高町生まれ
1999       札幌啓成高等学校卒業
2003       多摩美術大学彫刻学科石彫専攻 卒業
2004‐08  和太鼓集団 鬼太鼓座 所属
2009‐      巡業を開始

[舞台経歴]
2009       中南米公演 "日本の宴"/コロンビア、ペルー
             飛生芸術祭2009/白老小玉尚弘×星野通映 閑山寺Live/日高
2010       AGA-SHIO+ミュージック&リズムス アフリカ巡回公演/コンゴ民主共和国、南アフリカ
             飛生芸術祭2010/白老
             夏巡業‐小玉尚弘×星野通映Live‐/東京、横浜、日高、富川