Takahiro Chiba / interview with Exhibition miraiten #10 Artists


Q1. 普段はどのようなお仕事をされていますか。

植木屋です。

Q2. あなたにとっての「郷土」とはどのようなものですか。

今まで、郷土を帰る場所として意識してきませんでした。最近は、現在の在住地より、他のどこの地域、世界中のどこの地域よりも、自分にとって、重層的な要素を提供してくれることに気づき、その意外性に驚いています。家族、ルーツ、友人、歴史。「郷土」を改めて認識すると、これまで意識してこなかった分、未知の世界であり新鮮だと思っていて、大事にしたいと思っています。

Q3. 旅へ行くとしたらどこへ行きたいですか。

北海道をまわりたいです。道内をゆっくりまわったことがあまりないので、故郷の風景に見たことのない新鮮さと力強さを感じるようになってきました。ですから、自分の故郷を改めて認識できるような旅をしたいと思ってます

 

表紙 第10回サッポロ未来展での展示風景
《MOBY DICK》2010 木材、金属、その他

Q4. 作品を通して伝えたいことはありますか。

彫刻をやってきていますので、彫刻の面白さというものを伝えていきたいですね。「彫刻」という立体表現の中では最も古い技法を使いながら、彫刻という技法はまだ日本の中では100年くらいの歴史しかないのです。一般的には、古い技法であると認識されていますが、車やプラモデルなどの身の回りにある立体と比べても、彫刻というものはまだ新鮮な部分があるので、そういう部分を伝えていきたいと思っています。

Q5. 作品制作というのは、千葉さんなりの「真実」を追求するためのプロセスのように感じましたが、どのような考えをお持ちですか。


作品をつくることで独特の視点を社会に持つことができる。複雑な立体構成を仕上げることで、現実社会の構成すら、分解して考えられる。ちょっと違うけど、僕は普段から戦車をモチーフにして作品をつくっているんですね。ただ単にフォルムなどの面白さに興味があってつくっていました。エジプトの解放運動が起こった時に、ニュースで戦車が出てきて、戦うものの象徴として戦車を捉えていましたが、戦車の上にたくさんの一般市民が乗って一緒に手を取り合ってデモをしていたシーンが流れていて、戦車が平和の象徴になってしまったところに非常に衝撃を受けました。普段つくったりしていないと、そんなに衝撃を受けないのではないかと思います。ものをつくっているからこそ、自分独特の捉え方ができるのだと思います。
昼間は植木屋で働いて、夜は作品制作をしています。そういった生活を過ごす中でも、限定された時間を最大限に使ってさまざまな情報を得るようにしています。そのように総合的に追求して限界を知っていくということをしたいですね。

インタヴュアー 片山実季 / Interviewer Miki Katayama


千葉 隆弘/Takahiro Chiba

http:// zensenart.blogspot.com

 今の彫刻家たちの活動が、この先の彫刻と社会のあり方を方向づけてしまうことを認識。日本の各都市、世界の他の地域に、アートのネット(戦線)を作ることを決意。故郷の北海道拠点のArtistとのつながりも視野に入れつつ現在東京・東大和市にそのようなアートの牙城を仲間と作っている。
 アートの力とは受け身ではなく攻撃的なものと考える。ではその攻撃力とは?何を持って攻撃と呼ぶのか?僕としても、制作や活動を通してそのことが少しずつ分かってくるとおもう。そしてそれを仲間や、作品を見ていただいたすべての人に何らかの前向きな視点として、シェア出来ることが僕の人生の唯一の願望なのです。

1976 北海道札幌東区北41東1に生まれる
1992 札幌清田中学卒業(バスケ部)
1995 札幌東高校卒業(バスケ部、写真部、美術部)
1997 愛知県にて自動車製造の期間社員
2003 武蔵野美術大学彫刻科卒業

[展示・活動]
1999 011展#1
2001 小平野外アート展にて[最終防衛線]出展
2002 札幌未来展#1
2007 アート系のNPO・創造engineの主要メンバー、 artplant#1
2010 makii masaru fine arts にて 3人展[デタラメ ド ビルド]
2011 前線 Art Company を 立ち上げ アート活動を多角化する
2011 夏、artplant2011[#3]開催予定