Soshiro Matsubara/ interview with Exhibition miraiten #10 Artists


Q1. 普段はどのようなお仕事をされていますか。

XYZ collectiveという世田谷のアートスペースを運営しています。

Q2. あなたにとっての「郷土」とはどのようなものですか。

今はインターネットが発達して、自分のいる場所に関わらずいろんな物が手に入ります。
その内、国もいらなくなる程の大きな変化が起こるはずです。僕がいた頃の函館には、CDも服もイベントも限られたものしかありませんでした。メディアや雑誌に欲望を煽られるだけ煽られて、実際は手に入らない。それが幸か不幸かはわかりませんが、ある意味ではそこでハングリーさを養えたのかもしれません。

Q3. 旅へ行くとしたらどこへ行きたいですか。

いっぱいありすぎて決められませんね。「世界地図は自分で描け」という言葉を聞いた事があります。僕の地図はまだまだ狭いのです。また、人のもつ力で一番大きなものは「出会う力」だと思います。自分を変えてくれる出会いが旅の大きな目的かもしれません。
しいて挙げるなら「アイルランド」に行きたいです。皮肉屋な癖に、妖精の噂なんかもしている不思議なメンタリティーに興味があります。

Q4. 作品を通して伝えたいことはありますか。

僕には間違いを正す事はできないかもしれないけど、根本が間違っているかもしれない世界で生きる為の方法が、僕にとっての藝術です。「戦争を起こす力」と「文化藝術を創る力」はきっと同じ場所から生まれる力です。この世界、この現実と作品をもって対峙しようとするなら、闘おうとするなら、同じ強さが必要です。同じ重さの力が必要なのだと思います。その時、藝術は「薬」にも「毒」にもなる可能性があります。(ちょうど相対性理論から原子爆弾が作られてしまったように。)
倫理や道徳を飛び越えた純粋なエネルギー。そういうものこそに本当の可能性を感じます。

Q5. 人形劇をやりはじめた理由はなんですか?

倫理観などを飛び越えられるフォーマット自体の柔軟さです。話の中に矛盾があったとしても受け入れてもらえる寛容さがありますね。江戸末期のはなし、落語などの内容から考えても、もともと日本人には矛盾をそのまま受け入れる資質が備わっていたようです。
もう一つはコミュニケーションとしての機能です。話の内容も音楽も、その場所で会った人たちと作ります。レスポンスが重要なので、お客さんがいない所では発表できません。

 
 
《人形劇 信頼》 2009 東京ワンダーサイト渋谷
 

 

インタヴュアー 風間 天心 / Interviewer Tengshing Kazama


松原 壮志朗/Soshiro Matsubara

1980   北海道函館市生まれ
2006   多摩美術大学油絵科卒業
[個展]
2005  「Sishiro Matsubara solo exhibition」/ヒロミヨシイ/東京
2007 「Missing Mass 」/ヒロミヨシイ/東京
2007  「Missing Mass 2」/ヒロミヨシイ/東京
2008  「Missing Mass 3」/space23℃/東京 
[グループ展]
2004   「After the Reality」/ヒロミヨシイ/東京
2005  「Zone-Poetic Moment」/トーキョーワンダーサイト/東京
2005  「Gallery Artist Show」/ヒロミヨシイ/東京
2006  「After the Reality」/Deitch Projects/New York
2008  「Vrishaba through Mithuna」/ヒロミヨシイ/東京
2008  「FAXINATION」/LOYAL/Stockholm
2010  「trust」/Casaasia/Barcelona
2011  「Good night mihokanno」/アキバタマビ/東京