Q2. あなたにとっての「郷土」とはどのようなものですか。
ちょうど一年前になりますが、地元である三重県の松坂市ゆかりの作家として招待を受けて、「帰郷」という題名で個展をしました。個展は十数回やっているのですが、郷土の三重県での個展は初めてでした。郷土での初の個展は、いつもとは違う嬉しさがありました。小学生の頃鼻水垂らしていた姿を知っている近所のおばちゃんが「あら、よっちゃん、久しぶり〜」という感じで話しかけてくれたので、格好つける必要もないですし、力を抜いて作品解説ができました。そういう感じで初めての個展をできたということは良かったなと思います。
「郷土」って生まれ育った土地のことで一般的に基点的な意味で言われるのでしょうが、「育つ」という意味を重視すると基点的ではなくなると思います。現在の自分にたどり着くまでにいろんな土地で刺激を受けてきているわけで、その時その時に育ててもらった場所を「郷土」と言うこともできると思います。ですから、自分が「ものをつくる人」であると意識し始めた金沢にも、現在、生活をしている宮崎にも「郷土」というような気持ちを持っています。ただ、4年間住んだ東京にだけはそんな感覚はないですね。私にとっては刺激が強すぎて麻痺していたのかもしれません。
Q3. 旅へ行くとしたらどこへ行きたいですか。
南の島。昨年鹿児島の甑(こしき)島と沖縄に行ったんですね。宮崎も南国なんですけれど、「暑い」プラス「島」って良いよなぁ、と思っています。最近のマイブームではありますけれど。
Q4. 作品を通して伝えたいことはありますか。
自分の作品の発想方法としては、現実世界から連想しているんです。自然現象をアナログ的な機械に置換えて、空想を広げています。しかし、その空想の世界を表現することによってイデオロギー的に何かを社会に訴えるような感覚は持っていません。「私はこんな世界を創造しましたよ、私は面白いと思っています、あなたはどう思いますか。一緒に楽しんでもらえませんか」みたいに、作品を通した緩やかなコミュニケーションという感覚でいます。 |